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バンクーバーの薬物非犯罪化計画

元記事: https://cannabislifenetwork.com/vancouvers-decriminalization-plan-from-a-legal-perspective/
翻訳: まるたろう

違法薬物の非犯罪化の可能性がバンクーバー市長の計画により、大きく前進しました。

先週、バンクーバーのケネディ・スチュワート市長は、バンクーバー市内での違法薬物の所持を非犯罪化するプランの承認を連邦政府に求める意向を発表しました。市長は、違法薬物所持の犯罪は刑事司法の問題ではなく、健康の問題と述べ、薬物乱用による汚名の払拭や、オピオイド過剰摂取に対抗するための重要なステップとして、この行動に対する見方を変えていく必要があることを語りました。

この非犯罪化計画が連邦政府の承認を受けた場合、違法薬物の所持を正式に非犯罪化するカナダ国内初の司法管轄区となります。

ところが、この計画を取り巻く法的な仕組みはしっかりと整備されていませんでした。

まず、具体的に何の薬物どの程度の量を許容するのかという問題があり、
市政が非犯罪化の可能性がある何種類もの薬物を、すべて平等に扱うかどうかしっかりと考えなければなりません。

次に計画の流れについてです。連邦政府への申請手続きを進める前に、市レベルでの承認が必要なプロセスがいくつか残っています。それが完了した後、連邦政府から、”ある同意”を得る必要があります。
それは規制薬物・物質法に基づく免除です。これはそう簡単ではありません。

すべてが順調に計画通り進んでも、この計画を実行するのに数ヶ月、数年ほど掛かるかもしれません。
それでも、なにも行動をしないよりはずっと良い動きです。

オピオイド危機は現実であり、とても深刻です。 私たちの州が2016年4月に公衆衛生上の緊急事態を宣言して以来、6,000人以上の人々の命が失われています。 COVID-19のパンデミックは、すでに中毒問題に苦しんでいる人々の状況を悪化させているだけに過ぎません。

実際に、COVID-19のパンデミックによって失われた命は、この街のオピオイドによって奪われた命に比べたら少数です。バンクーバーでのオピオイド過剰摂取による死亡者数は、今年のCOVID-19による死亡者数の約2倍に及びます。
薬物乱用の汚名、過剰な取り締まり、支援の欠如、そして犯罪化。結果として、辛い現実がより一層厳しいものとなっています。

薬物が犯罪化されるという事は、薬物乱用者という汚名を着せられてしまう厳しい現実があり、それが“便利”になることもあれば、そうでない場合もあります。

薬物乱用のレッテルは精神的ダメージを与え、羞恥心、孤立感、疎外感を生み出します。 警察国家や刑事司法制度では適切に対処できない、あるいは対処できない健康問題です。

違法薬物所持を非犯罪化することは、薬物を使用している中毒者等の人々が感じる疎外感を減らす可能性が高く、治療を求めて苦労している人の助けになります。また、違法薬物の使用に関連したリスクの軽減を目的とした、他の地域社会の支援やリソースへのアクセスを奨励することもできます。

上記を行うことで問題を明確化し、犯罪活動としてではなく、地域社会の健康問題として適切に再定義するのに役立つでしょう。
市警はかなり長い間、違法薬物所持の処理を行っていましたが、それでもこのような変化は必要です。

実情としては、バンクーバー警察はここ数年の間、単純な違法薬物所持等の取り締まりを行っていませんが、結局のところ積極的に取り締まりがされているかどうかに関わらず、そのような法律が存在するだけで、様々な理由で覆うの人がダメージを受けることになります。

一般的に、薬物の使用に関する一般的な認識や意見はさておき、警官個人が自身の裁量をもって行動できることは周知の事実ですが、
中には既存の刑法を根拠にして、個人の通行を止めたり、職務質問をしたり、拘留したりすることもあります。
警察官は見た目が奇抜な人、住居を持たない人、人種差別を受けている人を狙って上記の様な事を行う事例が多いです。さらに、単純な薬物所持等の犯罪で罰金を受ける人もいまだに多く、薬物使用者に対するスティグマを作り出す可能性があります。

現在、国際社会が個人的な薬物使用の非犯罪化に向けて動き出していますが、バンクーバーもそれに追随する準備はできています。
カナダにおいて”poorest postal code(最低な郵便番号)”と呼ばれ、オピオイド危機の発生源であるこの悪名高い都市で、これらの問題について行動を起こし、手本を示さなければなりません。

これは、正しい方向への第一歩です。

バンクーバー市長の提案とバンクーバーの非犯罪化計画について感想や意見があればコメントで教えてください!

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