本日火曜日、カナダのオンタリオ州では、州内の非必須ビジネスが営業停止の準備をするなか、新型コロナウィルスの感染者は85人増え、州全体で588人になった。
この感染者数の増加の中には、亡くなったダーラム地方出身の90代男性も含まれる。オンタリオ州では現在のところ、7人がこのウィルスで亡くなっている。
この数値には、およそ1万人分の未処理の検査結果は含まれていない。
オンタリオ州は、新型コロナウィルスの蔓延を抑制するため、火曜日から少なくとも14日間、すべての非必須ビジネスに火曜日の午後11時59分までに閉鎖するように命じた。これに対し、オンタリオ州商工会議所は、給与などのより複雑な業務を片付けるための時間を企業に与えるよう政府に要求した。
引き続き営業が許可される必須ビジネスのリストには、食料品店と薬局、アルコールと大麻の販売店、ガソリンスタンド、建設現場などが含まれる。
オンタリオ州知事ダグ・フォード氏の代理人は、メンタルヘルス・依存症の団体から「アルコールと大麻の供給を止めることは、これらの薬物の代替品を求める人たちが増え、結果的に現在の医療システムに余計な負担をかけることにつながるだろう。」と警告があったと述べた。
電力事業、通信事業、タクシー業、自動車修理業、レンタルビジネス、通信回線やネットワークなどのITインフラのプロバイダーをサポートする事業、清潔な飲料水を提供する事業なども引き続き営業する。
必須ビジネスの労働者向けの保育サービス、子供が6人未満の家庭の在宅デイケア、獣医および動物の健康に関わる事業、葬儀事業、ドライクリーニング業、コインランドリーなども上記の多くの業種と同様、営業停止の対象外である。
ダグ・フォード氏の代理人のイヴァナ・イェリッヒ氏は、「ドライクリーニング業は、多くの場合ランドリーのサービスも提供していて、制服を着用する必要のある第一線で働く労働者にとって重要なサービスを提供しているため営業停止の対象外と判断した。」と述べた。
政府は全ての事業において、在宅勤務とオンラインでの商取引は継続して営業することを許可すると述べている。
ケベック州では、オンタリオ州とほぼ同様の、引き続き営業を許可する業種リストを発表し、非必須ビジネスの営業停止も命令した。しかし、ケベックでは建設現場における事業においては、ほぼわずかな例外を除いて営業停止の命令が出ている。
一方オンタリオ州では、営業停止の対象外として、「産業、商業、公共設備、住宅に関する、解体業を含む建設工事業」を挙げている。
これに対しオンタリオ建設組合は、労働者ならびに大工および塗装業の組合を代表して、
首相に、建設現場の作業を14日間保留するよう求めた。
この嘆願書の中で、オンタリオ建設組合の取締役のフィル・ギリース氏は
「隣人と一杯コーヒーを飲むのにも注意が必要なのに、建設現場では操業を続けることが許され、場所によっては数百人の従業員が互いに近接して作業することもある。ーこれは、他人との物理的な距離を保つ。という公衆衛生当局の要求に反している。」
と述べた。