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こけおどしのペット用CBD製品

原文:カナディアン・プレス 2020年1月7日
翻訳:チェダー

大麻由来のCBD製品で、
犬や猫を痛みから解放し、
落ちつかせることができると
話題になっています。

こうした人々の需要に伴い、
多くの会社が
何百ものペット用CBD商品を
取り扱い始めました。

しかし、こうした製品のいくつかは
ただのこけおどしなのです。

「調査結果によると、
驚くことに市場に出回っているCBD製品には、
実質的にCBDが含まない商品があるのです。
と、この成分の薬理作用を研究する
コーネル大学の獣医研究者、
ジョセフ・ワクシュラグ氏は述べました。
 「もしくは、有効とされるCBD濃度が
1ミリリットルあたり
25~75ミリグラムとした場合に、
CBDが1ミリリットルあたりに
2ミリグラムしか含まれないような
製品
もありました。
本当に有益なものを生み出すのではなく、
お金を生み出すことのみ
を考えている人達がたくさんいます。」

連邦政府は、
ペットに効果があるかどうか、
また、どのくらいの投与量が必要かなど
実際に役立つCBDの基準を
いまだ確立できていない
ため、
こうした製品は市場に出ることができるのです。

ペット向けCBD製品業界
現在はこうした状況ですが、
大麻調査会社の
ブライトフィールドグループによると、
この業界は昨年以来10倍以上に成長し、
現状4億ドル(約440億円)の市場
となり、
2023年までに17億ドル(約1900億円)
に達すると予想されています。
こうした活気づけをサポートする
個人のCBDの治療体験は存在します。

ウィスコンシン州セイントフランシスに住む
エイミー・カーター氏は、
てんかんを持つ
ヨークシャーテリアとチワワのミックスの
ベントレー
を治療するために
獣医師のアドバイスに反し、
友人から勧められた
CBDオイルを試すことにしました。
CBDを試す前は
他の高価な薬の投与にもかかわらず、
この小さな犬のてんかんの群発発作は、
より頻繁で、危機を感じるもの
となっていました

「これはすごいです。
以前のベントレーは
週に複数回の発作を起こしていました。
(CBDを投与し初めてから、)
過去7か月で6回しか発作がないなんて、
信じられないほど素晴らしいです。」
と、カーター氏は言いました。

しかし、ペットの飼い主の中には、
CBDが効果がなかったという人もいます。

ウィスコンシン州オーククリークの会計士、
ドーン・ティーレ氏は、
長期の車での旅行の際に、
2歳のヨークシャーテリアを落ち着かせるため

地元のディスペンサリーから
53ドル(約6000円)で
CBDオイルを買ったと言いました。

「彼の行動に変化は見られませんでした。
この製品は優れていますが、
私の犬には効き目がありませんでした。
と彼女は言いました。

カンナビジオールの略称であるCBDは、
大麻草(ヘンプ・マリファナ)に含まれる
陶酔作用のない成分です。

ヘンプもマリファナも大麻草を指しますが、
ユーザーを”ハイ”にする化合物THC
多く含むのはマリファナだけです。
CBD製品の大部分は、
含まれるTHCが0.3%未満の大麻の品種、
ヘンプから製造されています

CBDは、
ストレス軽減からより良い睡眠に至るまで
様々な効果がある
と謳う
献身的な支持者を獲得してきました。
現状は、安全性、品質、有効性
確保するための規制がない
ため、
ヘンプの栽培と輸送に関する連邦法規制
を緩和した2018年の農業法案の通過により、
この抜け穴を狙い、製造業者が急増しました。

人用のCBD製品に続いて、
ペット用の噛むCBD製品、
オイル、スプレー
なども現れました。

ペット製品業界に詳しい
ナショナル・アニマル・サプリメント協議会
(グループ企業が製品の検査、
データ収集に協力の姿勢を表明している)
の社長であるビル・ブックアウト氏
こう述べています。
これらの製品は、
この20年で
今までのどの製品よりも急成長しています。

今まさに
ゴールドラッシュが起こっているのです。
おそらく、業界の参入者の
95%は責任ある人々でしょう。
ただ危険なのは、
ただ利益を集めようとするのみの
浅はかな新参者たちです。

米国食品医薬品局(FDA)は、
ペットや人を対象としたCBD製品の
マーケティングに関する規制をつくっています。
今年になって、
人間や動物の病気の治療や薬理作用を謳い、
栄養補助食品や食品成分として
CBD製品を販売していた22社
違法であるとの警告書を送りました。

コロラド州立大学の
獣医学におけるCBD研究をサポートするために
設立され、
現在はオンラインでCBDを販売している
アプライド・ベーシック・サイエンス社の
創設者のS・デイビッド・モシェ氏
「時はまさに開拓期です。」と語りました。

彼は消費者に、
まともな製品を購入するためには、
第三者の検査機関からの成分分析証明書を
確認すること
を勧めています。

また彼は「検査結果とラベル表記は、
この業界において将来、
非常に重要なポイントになるでしょう。」

と付け加えました。

ワクシュラグ氏は、
製品を選ぶ際はCBD含有量だけでなく、
重金属や農薬などの
有毒汚染物質が含まれておらず、

THCが微量しか含まれない
ことを
確認する必要があると述べました。

ブックアウト氏によると、
彼の組織のデータによると、
CBDに関連する健康上の問題は
ほとんど記録されておらず、
死亡例もありません

ですが、
CBDの安全性と有効性に関する
科学的な調査結果は
今までほとんど存在してきませんでした。

しかし、その状況は変わり始めています。
6月に発行された
アメリカ獣医学協会のジャーナルの中で
コロラド州立大学が発表した
小規模な臨床試験の結果では、
CBDオイルは、
てんかんを持つ犬の89%の確率で
発作の頻度を減少させることがわかりました。

2018年7月に
フロンティアズ・オブ・ヴェテラネリー・サイエンス
(ヒト・獣医学のジャーナルのサイト)で発表された
コーネル大学のワクシュラグ氏が率いる
臨床研究のジャーナルでは、
CBDオイルが変形性関節症を持つ犬の
症状の緩和と、活動性の向上に
役立つことがわかりました。

コロラド州立大学の研究者である
ステファニー・マクグラス氏は、現在、
アメリカンケネルクラブ(愛犬家団体)の
犬の健康財団から資金提供を受けて、
より大きな臨床試験を行っています。

「私たちが最初に行った
てんかん研究の結果は有望でしたが、
CBDが犬の新しい奇跡の抗けいれん薬である
と言うには、
充分なデータがありませんでした。」
とマクグラス氏は言いました。

昨年、
カンナビジオールを含む
唯一のFDA承認薬のエピディオレックス
が、
2つの重篤な小児てんかんの治療薬として
承認されたため、

獣医学的に見てもCBD製品が
研究対象となるのは自然なことでしょう。
マクグラス氏によると、
獣医は、
エピディオレックスをペット用に
処方することを許可されていますが、
非常に高価で、
平均サイズの犬で年間3万ドル
(約330万円)以上とのことです。


ケネルクラブの最高獣医官である
ジェリー・クライン氏によると、
CBDは「誇張されすぎている」が、
痛みの緩和などの治療には有望である
と述べました。
彼は、この成長市場が、
CBDの効果を証明する研究のための
より多くの資金を生み出すことに
繋がることに期待しています。

その間、アメリカ獣医師会は獣医師たちに、
CBDについて分かっていることを
依頼者と共有するのは良いが、
FDAが認めるまでは
処方または推奨すべきではない。

と伝えています。

アメリカ獣医師会の最高獣医官である
ゲイル・ゴラブ氏
「これらのCBD製品が、治療薬として
獣医の関心を集めるのは当然のことですが、
製造業者が、FDAの承認を得て、
効果的であること、
また安全であることを実証し、
私たちが自信を持って
商品を使えるようになってほしい。」

と述べました。

ABOUT ME
CHEDDAR
CHEDDAR
カナダ在住の大麻難民/大麻活動家。大麻で救えたかもしれなかった家族や友人を亡くし、少しでも多くの人にとってこの大麻という選択肢を与えるきっかけとなるべく、YouTubeでの情報発信、海外の大麻ニュースサイトCLN、エビデンスに基づく医療大麻を啓発するGreenZoneJapanの動画編集をやっています。

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