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大麻ビジネスの現実 – ティルレイ社の下落

カナダで3番目に大きい国の認可を受けた大麻生産会社ティルレイ社は、火曜日に大麻産業を大きく騒がせ、世界中の支社から10%の従業員を解雇すると発表しました。ファイナンシャルポストの発表では、現在ティルレイ社には合計1,443人の従業員が雇用されています。

ティルレイ社は、5100万ドルの利益に対し、2300万ドルの損失が2019年9月30日までの間にあったと報告をしました。
販売費および管理費全般のみでも4500万ドルで、この期間にティルレイ社が出荷した大麻製品の総売上原価を上回っています。代表取締役のブレンデン・ケネディーがザ・ポストで述べた様に、ティルレイ社が真剣に無駄を削減するには解雇により「人員とコストの削減」をし、会社を「収益性達成へ向けての体制を整える」必要があります。しかしティルレイ社が現在所有している敷地の面積内で利益をあげるためには、スケールアップの為の費用を無視しても、会社の3/4のの売り上げの3倍以上が必要となります。
ティルレイ社のカナダでの大麻売上成長率、または国全体の売上成長率のいずれも、20億ドルの時価総額に終わったと考える方が賢明かもしれません。

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この評価は幻想ではありません。
今回の解雇についての発表後、ティルレイ社の株式は火曜日に+ 5.25%で取引されました。これは、先週のサンダイアル グローワーズ社の一件でとは全くの対照的であり、ティルレイ社が従来の収益性の高いビジネスに変わる事を市場が期待をしている証拠です。サンダイアル グローワーズ社は先週、スタッフの解雇を発表し、CEOとCFOが辞任となったニュースが話題となり株価は大幅な下落を見せました。

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10%の解雇発表を受け、ティルレイ社の株価はサンダイアル社よりもはるかに良くなっています。

ティルレイのカナダでの大麻事業は、ブリティッシュコロンビア州ナナイモオンタリオ州トロントと、昨年買収したナチュラ ナチュラル社のオンタリオ州での栽培許可を得た施設から構成されています。3つの施設が持つ合計5つのライセンス(栽培/加工/販売ライセンス)により、いまだ数少ない会社のみに許される、州の販売業社への乾燥大麻の卸売販売が可能になります

ティルレイ社は第三四半期に1,580万ドルの売り上げを計上しましたが、嗜好大麻市場への”精算”ができず、そこでは実際に、他の国の認可を受けた生産社や、医療大麻の患者に直接販売した金額に比べ、たった210万ドル多いだけに過ぎません。第三四半期の事業内訳は、ティルレイ社のヘンプ事業の発展に向けた明確なビジョンを示しています。同社のヘンプ製品は、成人向け嗜好用大麻市場(1560万ドル)とほぼ同じくらいの収益を上げることができました。

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ティルレイ社は2019年2月に買収した子会社のマニトバ ハーベスト社を「世界最大のヘンプ食品メーカー」であると主張しています。
同社は昨年、アメリカ50州全てでCBD製品を特別な許可無しで販売することができる、合法のヘンプ製品ベースのビジネスをアメリカ全体に築くことに注力しました。 
CBD製品は、通常の大麻製品と同じように販売が管理されている国境の北側(カナダ)ではまだ商業的な牽引力はありません。

シアトルに拠点を置くティルレイ社の存在は、カナダの大麻市場にとって、巨大資本市場で勝ち名乗りを上げていた、ライセンス不足時代の名残のようになりつつあります。
ティルレイ社が2014年に最初に栽培許可を取得したとき、北アメリカ全土で完全に合法的に栽培が許可されているたった18社のうちの一社でした。
ティルレイ社の株価は2018年に1株あたり300ドルを超えてピークに達し、当時115のみカナダの大麻ライセンスしか保有していないにも関わらず最も先進的で勢いのある企業の一つでした。今では希少なカナダのライセンスが収益性の高いビジネスの大きな土台とならず、ティルレイ社は軌道修正が必要となります。

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