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ベンゾジアゼピン離脱症と大麻

寄稿: Shinji from Cannabis Japan Central

皆さんはエリミンと呼ばれる睡眠薬をご存知でしょうか?

通称「赤玉」と呼ばれるこの薬は、2015年の出荷を最後に現在は製造が中止されています。

しかし日本にはこの薬や同じ系統の薬の依存症に苦しむ人が今でもいる事はあまり多く知られていないかもしれません。

エリミンは正式にはニメタゼパムと呼ばれるベンゾジアゼピン系の睡眠薬の1種で、お酒の様な効き方から始まるのが特徴です。

また筋弛緩作用があり非常にリラックスしたような感覚を与えてくれることから、乱用する人が後を絶ちませんでした。

今回はエリミン依存に関する経験をお話ししていただくべく、大阪在住のJさんにインタビューをさせていただきました。

Jさんには日本からTwitterでDMをいただいて、ワーキングホリデーでカナダに来たいというところから今の関係がスタートしました。

インタビュー

エリミンを使いだした理由

Shinji : どうも、お久しぶりです。お元気ですか?

Jさん : どうもです。コロナで仕事はボチボチですが元気にやっていますよ。

Shinji : 今日はエリミンを使っていた時の事と、止める時の体験を聞かせてもらえたらと思います。なかなか答えにくい内容もあるかも知れないので、その時は教えてください。

Jさん : 分かりました。

Shinji : じゃあ、さっそく始めさせていただきます!まずエリミンを使い始めたきっかけを教えてください。

Jさん : 元々はエリミンじゃなくて、MDMAやアシッド(LSD)、覚せい剤など違うものを使っていました。何かをキメてクラブに行って遊ぶという事にハマっていました。

Shinji : じゃあ何でエリミンになったんですか?

Jさん : クラブで会ってできた友達がきっかけと言えるかもしれません。違法なドラッグと比べると手に入れるのが簡単というのが1番の理由です。

エリミンとその他のドラッグ

Shinji : なるほど。逮捕のリスクもありませんしね。でも実は僕もエリミンは何度か使った事があるのですが、MDMAなどに比べると特に楽しいという印象は無いんですよね。だから僕は特にハマる事もなかったんですよ。Jさんはエリミンのどんなところにハマったんですか?

Jさん : 僕も結果的にはエリミン依存になりましたが、元々は僕もエリミンが特別に好きと言うわけではなかったんです。さっき伝えた通り最初は手に入れやすさが一番の要因でした。MDMA、アシッド、覚せい剤、コカインなど全部が好きで1年近くやり続けた中でエリミンもその内の1つでした。でも色んなドラッグをやり続けていたらだんだん体がおかしくなっていったんです。それでもクラブに行けばそこでドラッグをたくさん使うので、家に帰ってきてからもなかなか寝る事が出来なくなりました。エリミンはそういう時にも役に立っていましたね。

Shinji : なるほど。エリミンを”落とし”に使っていたわけですね。

Jさん : はい、そうです。あと段々とメンタルにも支障が出てきて、対人恐怖症のような状態にもなりました。日中、外に出かけて人と話したりすると汗が噴き出したり、その場から逃げ出したくなるような感覚に襲われる事もありました。

Shinji : それは怖いですね。

Jさん : エリミンをのむとそういった症状からも解放されたんです。外にも出かけられるし、人と話すこともそんなに抵抗がなくなったんです。

Shinji : 覚せい剤みたいですね。

Jさん : そうですね。知らない間にそんな感覚で使っていたんだと思います。

カナダ行き決定

Shinji : それから大麻に移行していったんですか?

Jさん : なかなかすぐには出来ませんでしたけどね。そんな時にTwitterでShinjiさんを見つけてDMしました。

Shinji : あの時はそういう状況だったんですね。

Jさん : はい。英語の勉強もしたかったし、海外に出てエリミンを止めようと思ったんです。

Shinji : あの時、カナダに来る前にJさんと電話で話していた事は僕も良く覚えていますよ。たまに辛そうな時もあったけど、ポジティブな人だなっていう印象でした。だから留学エージェントも安心して紹介出来ました。実際にカナダに来てからはどうでしたか?

Jさん : 最初は英語の勉強のために学校に行き始めました。日本にいたころは仕事もせずに生活していたのですが、カナダに来てから一気に忙しくなったせいか分かりませんが、症状が軽くなったように感じました。でもたまに不安や焦燥感に襲われるという事は続きました。

Shinji : そういう時はどうやって対応したんですか?

Jさん : 実はカナダにも念のためにエリミンを持って行っていたんです。(笑)

Shinji : え(笑)

Jさん : それも50 シートほど(笑)。でも1シートも使い切らずに全部ワーホリ後に日本に持って帰りました。日本にいた時は1シートを2日で使ったりしていたんですけどね。

Shinji : その状態から1年で1シートなら使っていないようなもんですね。(笑)

ベンゾジアゼピンと大麻

Jさん : バンクーバーのガスタウンを歩いている時に電柱にこの張り紙がしてあるのを見つけたんです。(電話しながらメールで送ってもらう)

Jさんがバンクーバーで撮影したベンゾジアゼピンの危険性を訴える張り紙

Jさん : 薬物中毒者が外で叫んでいたり、道端で多くの人が大麻を吸う光景が当たり前のカナダで、ベンゾジアゼピンの危険性を訴える張り紙がしてあったんです。これを見た時の感覚は今でも覚えていますね。「あぁ、こんなにヤバイもんなんだ」って。

Shinji : それが止める決定打だったんですか?

Jさん : そうですね。

Jさんの大麻の使い方

Shinji : その時は大麻も使っていましたか?

Jさん : はい。まずは寝る為にと思って、自分でグーグルで調べたりShinjiさんのツイッターを参考にしたりしていました。インディカが寝る為に良いという事が分かって、ピンククッシュとかを自分で探して買っていました。

Shinji : そうなんですね。どの位の量を使っていたんですか?

Jさん : そんなに多くないですよ。寝る前の散歩が日課になっていたんですか、その時に細目のジョイントを巻いて持っていく位ですね。0.5グラム位だと思います。

Shinji : それなら全然多くないですね。多くの人は大麻にハマってしまい1日中吸い続ける人もいますからね。

Jさん : あとはエディブルですね。大麻チョコレートをよく食べていました。

エリミンを止めてみて…

Shinji : 睡眠改善にはエディブルが良いと言う人は多いですよね。今、日本に戻ってどうですか?

Jさん : もうエリミンを欲する事は全くなくなりました。カナダから持ち帰ってきた残りのエリミンも全て使わずに処分する事ができました。大麻は恋しい時がありますけどね。(笑)

Shinji : それは本当に良かったですね。日本でも早く大麻が使えるようになると良いのに。

Jさん : エリミンは今は製造されていないのですが、サイレースやロヒプノールといった薬を僕みたいに使っている人は今でも沢山います。

Shinji : 僕もエリミンではありませんが同じベンゾジアゼピン系のデパスを5年くらい服用していました。でもカナダで安定して大麻が手に入るようになってから自然に止めていました。でも大麻が使えない日本では止められない人もいる様ですね。

Jさん : そういう人にはチャンスがあれば大麻が合法で使える国に行ってみて欲しいと思います。絶対に試す価値はあると思います。

Shinji : そうですね。僕もそう思います。その為にも頑張って大麻に関する情報を広めていきたいと思います。最後に1つ質問させてください。またカナダへ戻ってきたいと思いますか?

Jさん : はい。実は来年戻る予定にしています。今度はカナダで鍼灸師になる為の勉強をしようと思っています。

Shinji : もう最高ですね!ポジティブで素晴らしい動きだと思います。

Jさん : 僕はカナダにいって人生が変わりました。Shinjiさんや留学エージェントの方には本当に感謝しています。

Shinji : そういう話しが聞けると僕にとってのパワーにもなります。こちらこそ本当にありがとうございます。またカナダに来たら今度こそは会って遊びましょう!

Jさん : もちろんです!楽しみにしています!

Shinji : じゃあ今日は本当にありがとうございました。カナダで見つけたお嫁さんにもヨロシクお伝えください(笑)

Jさん : ありがとうございます。(笑)じゃあまた。

まとめ

現在北米ではValiumやXanaxという薬が当時の日本のエリミンと同じように、アルコールや他のドラッグと併用して使用されているケースがよく見られ、それにより多くの人が命を落としており、社会問題となっています。

しかしそれと同時に大麻が合法的に手に入るカナダやアメリカでは、既に多くの人がXanaxを止める為に大麻を使用しており、その効果は確実に表れ始めています。

もし読者の中にも昔のJさんの様に困っている方がいるのなら、カナダやアメリカに来て大麻を試してみるのも1つの手段かも知れません。